リース契約の流れ

物を買う方法はいくつかあり「現金購入」「クレジットカード払い」「割賦」「リース契約」があります。

この中で他と異なる購入方法が「リース契約」です。

他の3つ(現金、クレジットカード、割賦)は自分の所有物になり、リース契約は自分の所有物になりません。

リース契約は買うという考え方ではなく、リース会社から借りているという事になります。

以下の図はパソコン1台をA販売店会社からリース契約する時の流れです。

①(株)matchupは直接パソコン製造メーカーから仕入れられないので(株)ZZ商事からパソコンを仕入れる。パソコンを180,000円(仕切値)で仕入れる。

 ※製造メーカーから直接仕入れられる業者は資本金、売上等が多い大企業

②(株)TTファイナンスに(株)ABCがパソコン1台200,000円でリース契約したい旨を伝える。

③(株)TTファイナンスは(株)ABCの経営状況を調査してリース料率を決めます。リース契約の期間は物件によって異なりますがパソコンの場合は5年契約が一般的です。

ここでの例は(株)TTファイナンスは(株)ABCの5年リース料率を1.78%と判断しました。

※5年リース料率は1.78%が平均です。それ以上低ければ社外的に信用のある会社と判断されている事になり、それ以上高ければ社外的に少し不安に思われている事になります。また設立間もない会社であったり、過去に金銭的にトラブルにあった会社などはリースが通らないこともあります。

④(株)ABCは5年間、毎月(株)TTファイナンスにリース料を払う事になります。毎月3,600円支払う代わりにパソコンを使用できる。

 パソコンの所有者(株)TTファイナンスになる

<リース料金の算出方法>

200,000円÷1.78%=3,560円(10円単位切り上げ)→ 3,600円

(疑問)5年間リース料を払い終わったらどうなるか。

(答え)パソコンを返却するか再度リース契約をするかになります。

    再リース契約をする場合は1年単位となり年額一括払いが多いです。

    再リース料の計算は大体1か月分のリース料金×1.2が多いです。

    (例)3,600円×1.2=4,320円 (10円単位切り上げではありません)

    再リース契約したら断然安くなります。5年も経てばパソコンの価値も下がりますので当たりですね。

⑤全ての契約が済むと(株)TTファイナンスから(株)matchupの口座に200,000円が振り込まれる

 (株)matchupの利益は以下の様になります。

  200,000円(売上)- 180,000円(仕入)= 20,000円(利益)

  因みに(株)TTファイナンスは3,600円×60(5年×12か月)回=216,000円

  利益は216,000円-200,000円=16,000円となります。

まとめ

リース契約は自分の所有物にならずリース会社にお金を払って借りているイメージです。

自分の物にならなかったり、リース会社に利益を取られるのを嫌いリースをしない経営者も多くいます。全て一括購入して自分の資産にしてしまうのも会社それぞれの考え方だと思います。

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